ループイフダンの弱点?
今日は予想通り激しい相場になっていますね。
そのせいで今日のループイフダンでは「確定損失」が出たので、今回はこれについて分析してみます。
問題となる取引は以下のものです。
画像を見て分かるように、この20分間だけで約5,000円の確定損失が出ています。
そもそも、ループイフダンB25_25というシステムは、買ったときの値段より25銭高くなったときに売るというシステムです。
そのため、運用者は250円の利益が出ることを期待しています。
それなのに、利益どころか損失が出てしまっています。
これは一体どうして起こったのでしょうか。
まず、それぞれの状況を整理します。
①ID:6977997 -1,123円 買付金額:104.789 売却金額:103.666
②ID:6996031 -1,283円 買付金額:104.490 売却金額:103.207
③ID:6976336 -634円 買付金額:103.927 売却金額:103.293
④ID:6961225 -1,870円 買付金額:105.244 売却金額:103.368
①について詳しくみましょう。
買付金額は104.789ですから、売り注文は105.039に達したときに出るはずです。
これに達したのは12:44です。(1分足チャートで確認しました。)
そして、売ったのは103.666ですが、これは13:02と記載されています。
この間18分もありますが、一体何をしていたのでしょうか?
②はどうでしょうか。
買付金額は104.490ですから、売りは104.740のときになるはずです。
この金額になったのは12:42です。
103.207のときに売ったということですが、これは12:49のときです。
この間は7分間です。
同じように検討すると、以下のようになります。
③5時間13分間
④3分間
特に③がおかしなことになっていますね。
おそらく成行注文がしっかりと出されなかったのではないでしょうか。
他のを考えても、利益確定すべき価格に達してから、実際に約定するまでに平均して10分程度かかっています。
あり得る原因を考えてみました。
・約定力が低い。
(どんなFX会社でも、急騰時や急落時にはすぐに約定せずに損失が拡大するということはあるようですが、10分もかかるものなのでしょうか……?)
・システム上で成行注文の出されるタイミングが遅い。
(売るべき値段に達してすぐではなく、何か特別な条件が必要等。)
・うまく発注されない場合がある。
このように挙げてみましたが、実際は何が原因なのか、私にもよく分かりません。
ただし、言えそうなのは、今日のようにボラティリティの高いときには損失の確定が起こりやすいということです。
過去の取り引きを見ると、損失が確定してしまうのは、ボラティリティの高いときに限られるようだからです。
また、ループイフダンはその仕組みが分かりやすいシステムとは言えど、システムトレードらしく、ブラックボックスになっているところがあるということです。
勝手に売り買いしてくれる素晴らしいシステムですが、このようなリスクもあるということを承知の上で、うまく付き合っていくのがいいのかもしれませんね。